強烈な爆風により片足になった山王神社鳥居


爆風と熱線を受けた直後の山王神社のクスノキ

1945年8月9日、午前11時2分。長崎市に広島に次ぐ2個目の原子爆弾が投下されました。死者約7万4千人、負傷者約7万5千人、当時の長崎市人口の2/3が原子爆弾の犠牲となりました。爆心地から南東へ約800mのところにあった山王神社の2本のクスノキも、原爆による強烈な熱線と凄まじい爆風により、大きな被害を受けました。一時は生存も危ぶまれましたが、その後、樹勢を盛り返し、現在は長崎市の天然記念物に指定されています。そして地域の人々や子供たちによって、命の尊さを伝える存在として、今もなおその場所で生き続けています。

樹齢約500~600年といわれるこのクスノキは、現在倒壊の恐れが出ています。
原爆の被害による内部の空洞化に加え、枝葉が伸びすぎたことによって強風への抵抗力が弱くなっています。

長崎出身の歌手・福山雅治は、自身の音楽活動の中で、この被爆クスノキをモチーフにした楽曲『クスノキ』を2014年4月に発表しました(アルバム『HUMAN』収録)。その後、全国のライブ会場でもこの楽曲を披露したことから、多くの方に被爆クスノキの存在を改めて知っていただく機会が生まれ、「クスノキの倒壊を防ぐために支援ができないか」という声が多数寄せられました。平和と再生、生命の逞しさの象徴である被爆クスノキ。一人一人の想いを形にするべく、「クスノキ募金」口座を開設いたしました。皆様からお寄せいただいた募金は、株式会社アミューズ(代表取締役社長 畠中達郎)を窓口とし、長崎市との連携の上、都度送金させていただきます。

今後、具体的な支援内容やクスノキの治療状況、募金金額等は、こちらのホームページにて随時ご報告させていただきます。

»クスノキ募金のご報告
 (2019年4月3日更新)

皆さまからのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

福山雅治 ・ スタッフ一同